【暫定版】GCコントローラー改造ガイドライン
LABO"GC"公式HPが設立されました!
徐々にはてなブログ内容を掲載していくと共にイベント活動情報なども発信していきますので、良ければ本ブログと合わせてご覧下さい!
こんにちは!コントローラーの塗装及び改造を研究するグループLABO"GC"を管理しているぴこと申します。
今回はタイトルの通り、任天堂から発売されている大乱闘スマッシュブラザーズを競技的にプレイするユーザー向けに"コントローラーの改造"について述べておきたいと考えております。
本ブログをきっかけに不正の防止や大会開催時に発生するであろう問題の防止の役に立てれば幸いと思います。初めてご覧になる方は目次内"初めにお読みください"を確認の上ご利用ください。
よろしくお願いいたします!
※初めにお読みくださいの基準を満たす場合のみ転載及び動画等での使用を許可します。ご利用の際はお気を付けください。
※最終更新:2021.10.8
※連絡先(Twitter):@Pcriy
初めに
コントローラー塗装をメインに情報共有を行っているグループであるLABO”GC”ですが、最近多くの方にご利用いただいており、塗装以外の分野についても研究が進んできました。コントローラーのボタンを改造したり、電気的な改造を行い一定難易度がある操作をボタン一つで行えるようにする等、コントローラーで行えることの幅が大変増えてきています。
しかしながら、競技的な側面でこの流れを捉えたとき、人の手が入ったもの、つまり純正品ではないものでプレイをすることは"改造を行ったことで試合を有利に進めることができる不正行為”に該当する可能性が出てしまいます。
たとえ競技に影響のないものであっても理解を得られず、手を入れることそのものが悪であるという認識が広がり、LABO”GC”に所属する方のみならず、大会主催および運営、参加選手などにも対応を強いることとなり、多方面に強い影響を及ぼしてしまう危険性があります。
そこで、今回はLABO”GC”にて確認しているコントローラーに対する改造をレベルで区分し、”どの程度なら競技に直接的な影響を及ぼさないのか”といったLABO”GC”としての見解を述べさせていただきたい所存です。
本ブログは様々な場面で広く利用していただきたいと考えておりますので、以下の基準をお守りいただけるのであれば転載、動画での利用を許可したいと考えております。
・大会、対戦会における募集要項や対戦ルール等に記載する場合、全面的に転載及び引用を許可します。URLの記載の有無や管理人への連絡も任意とし、強制することは一切ありません。
・個人及び法人の商用利用を目的とした転載、引用は基本的に禁止といたしますが、相談いただければ許可する場合もございますので、管理人TwitterのDMまでご連絡ください。
・動画投稿での利用は連絡をいただければ基本的には許可させていただく予定ですので、管理人DMまでご連絡をお願いいたします。
長くなりましたが、次項より基準を記載していきます。
当ブログが誰かの役に立てばよいと心から祈っております。
操作に影響しない改造(レベルⅠ)
操作に影響しないレベルでの改造と判断できる内容となります。
このレベルに書かれる是非についての結論は
・競技的な有利不利はつかないので、個性を出す意味でも許容されるべき範囲
となります。
それぞれの項目についてあてはまるものと見解と合わせて記載します。
塗装(見た目の変更)
〇詳細
純正品を分解し、フレーム(実際に手に触れている部分を示す)を着色して見た目を変えているもの。
参考に過去作を載せているブログを示すので、興味あれば確認願いたい。
〇見解
・基本的に見た目の変更のみであるため、操作には影響しない。
・公式大会では大会ごとに見解が分かれるが、ユーザー大会では基本的に認められている場合が多い。
非純正品のボタン、スティック、他コントローラースティックの使用
色付きボタン
〇詳細
・AliExpress(アリエキスプレス)等の海外サイトで販売されている非純正ボタン
・個人ユーザー作成のボタン(UVレジンを利用したボタン等)
※純正とは違う色のボタン
〇見解
・純正品と比較し、変化があるのは色のみであり、これによる操作感の変化は微細であり、競技には影響しない。
・非純正品のため、破損しやすいというデメリットが存在する。
・上記以外は純正と大差がない。
他コントローラースティック
〇詳細
・WiiUProコン、SwitchProコン等GCコン以外のコントローラーに付属するスティックの移植を行うこと。
現段階で移植可能なことを確認しているスティックは以下の通り。
・Wiiヌンチャク
・WiiUProコントローラー(スティック内部に詰め物が必要)
・SwitchProコントローラー
他(随時追記)
※結構違うので並べてみました
〇見解
・GCコンスティックと比較し、高さが変化するものが多い
・高さによる倒しやすさ、倒しにくさは個人差があり、変更によって入力の緩和が起こるわけではない。
・高さが変化することで跳ね戻りが大きくなる恐れあり。
非純正品スティック
〇詳細
・AliExpress(アリエキスプレス)等の海外サイトで販売されている非純正品
・個人ユーザー作成のボタン(独自ゴムの装着等)
〇見解
・純正品と比較し、変化があるのは色のみであり、これによる操作感の変化は微細であり、競技には影響しない。
・非純正品のため、破損しやすいというデメリットが存在する。
・上記以外は純正と大差がない。
パラコード化及び差し込みプラグの取替
パラコード
〇詳細
パラコード化とはパラシュートコードという布製のロープの芯を抜いてGCコンのケーブルに被せるもの。
※パラコード
また、GCコンのケーブルは一切使わずに完全に独立した銅線6本を手で編んでパラコードではなく熱収縮チューブに通したものも存在する。
作成までの工程については省略するが、参考に画像を示す。
※手で編んだコード
〇見解
・電源コードを外して再度取り付けるに過ぎないので、見た目以外の変化はない。
・これによる入力遅延等の変化は基本的に発生しない。
・基板を一度はんだで加工する必要があるため、専門的な知識がない限り危険な改造であると判断されるが、競技に影響するような改造ではない。
プラグ取替
〇詳細
純正のコードを一度分解し、先端のプラグを分解し、オリジナルのものに差し替えること。
※LABOオリジナルプラグ
※取付後画像
〇見解
・中身まで変えるわけではないため、操作には影響しない。
・分解時は専門的な知識が必要となるため、難易度は高い。
LEDの導入
振動モーター取り外し
操作に多少の影響を及ぼす改造(レベルⅡ)
操作に多少の影響を及ぼすレベルでの改造と判断できる内容で、主に入力を補助し、操作の精度やコントローラーそのものの個体差を埋める改造になります。
個人差がありますが、純正品の使用感とは異なってしまうため、一部操作の精度向上が見込めます。
しかしながら、GCコンの機能を拡張するものではなく、個人差があるため、競技シーンで絶対的な有利が取れるとは言い切れないものをレベルⅡとさせていただいています。
このレベルに書かれる是非についての結論は
・純正品に手を加える形となるため、公式大会には使用できない可能性が高いが、ユーザー大会においては許容してもよいと思われる範囲
となります。
それぞれの項目についてあてはまるものと見解と合わせて記載します。
ボタンの押し感の変更
LRのボタン化
〇詳細
LRは本来ストロークがあり、ボタンのようなクリック感はない部分であるが、ストロークをなくし、ABXYボタンやProコントローラーのLRと同様なクリック感へと変更し、GCコンそのものの入力受付周期とLRの押し込み時間(押し込んだ後戻るまでの時間)の重なりを防ぐもの。
前述の事象はLRの入力がわずかに遅れるリスクがあり、これをボタン化することで物理的な遅延を発生させなくしたもの。ジャストガードやダッシュガード等の入力が確実なものになる。
ちなみに、スマブラSPではLRの入力をアナログ信号のみで受け付けている。アナログ信号はGCコン内部のスライド部分の位置によって決定するため、デジタル入力用のボタンをアナログ入力用のラインへ配線し直し、長いストロークを埋めるアダプタを挿入することでボタンのようなクリック感を生み出す。
〇見解
・はっきり言って周期云々は誤差の範囲であり、人には認識できない。また、LRを変更したことでの劇的な変化は確認できない。
・Proコンと同等の感覚まで変化するので、ボタン化を図ることでの感覚的な改善は大いに見込める。
Zボタンのクリック力増加
〇詳細
Zボタンは基板に付属するスイッチの関係でクリック感が薄いが、スイッチを取り換えることでクリック感を増やしたもの。
一般に売られているタクトスイッチに交換するため、使用感はスイッチの種類によって異なる。
〇見解
・感覚的な変化は大きい。
・好みのスイッチを選択できるのは大きいメリットといえる。
・はんだを利用してスイッチそのものを変更する改造のため難易度が高いことからこのレベルにおいているが、改造の結果は前述のレベルⅠと大差はない。
スティックの跳ね戻り防止機能
SnapbackModule
〇詳細
純正品の中には過度な跳ね戻りといわれる不具合?が存在するが、それをモジュールを取り付けることで取り除くもの。
これは私の運営するLABO内での調査及び研究に基づく話で次のような話がある。
・”GCコンの跳ね戻りはポテンショメータがいい感じに劣化すれば跳ね戻りがないコントローラーになるが、劣化しすぎた個体は感度が下がりすぎて操作性が悪くなる”。
・”新品は劣化しにくいため、跳ね戻りが起こりやすい”
これを埋めるため、画像のようなモジュールを独自に作った人物がおり、成果については次の通りである。
ようやくパーツが揃ったのでプロトタイプが完成しました😂
— めらるば (@larvesta10) 2021年10月4日
新品のSPスマブラブラックで縦横共にやまぶきさんの報告通り470nFで跳ね戻りが完全になくなりました pic.twitter.com/y99DUOtJCF
実際に試すの初めてだからそんな綺麗に跳ね戻りなくなる?ってくらいなくなってて驚いてる pic.twitter.com/tbZkNZE19X
— めらるば (@larvesta10) 2021年9月30日
〇見解
・これが普及すれば従来の良いコントローラーを引くまで買い続ける必要がなくなり、コントローラーごとの個体差がなくなるため、平等な条件で競技を行うことができる。
・普及してしまった場合このモジュールの搭載が必須になってしまうため、購入者、非購入者の差が生まれてしまう可能性がある。
・海外では当たり前となっているレベルで普及が進んでいるため、海外に準ずる流れがある日本国内では許容できる範囲といえる。
操作に大きな影響を与え、機能を増やす改造(レベルⅢ)
一般的にGCコンの機能拡張、ターボ機能の搭載及び拡張を行う内容になります。
ここできちんと申し上げたいのですが、レベルⅢにおける改造そのものを悪と定義しているわけではありません。改造を行うというのは個人的な研究や興味によって生み出されているものがほとんどであるため、改造そのものの批判は決して許されることではありません。
しかし、競技的な視点で改造をとらえるならば平等性は失われてしまうものが多く存在するのがこのレベルでの改造です。大会においては許容できる範囲を超えていると思われる改造をここに記しています。ご理解のほどお願いいたします。
このレベルに書かれる是非についての結論は
・競技シーンでは許容される範囲を超えているため使用は難しい。
となります。
それぞれの項目についてあてはまるものと見解と合わせて記載します。
ボタン追加、機能拡張
〇あてはまるもの
具体的な実例を上げてしまうと批判になってしまうため、詳細は省くが、あてはまるものとしては以下の通り。
・特定の操作を純正には存在しないボタンを追加し、一つのボタンで行えるようにしたもの。
・キャラクターのテクニックを著しく簡易化したもの
(例:空中ダッシュをボタン入力のみで行えるようにする。ピーチのカブトレイン入力を一つのボタンに集約する。リュカのひもぺちを一つのボタンで出せるようにする等)
〇見解
・競技者の努力を奪うものであり、pay to win(簡単に言うと課金して強くなること)を生み出しかねない
・競技シーンでは認められるものではない。
連打機能の使用
〇あてはまるもの
人的にはあり得ない入力速度で連続した入力を行えるように拡張されたもの。
HORIコン等では標準搭載されているが、ここではあくまでGCコンの改造としての連打機能として捉える。
〇解説
・前述の機能拡張に該当すると考えられるため、競技シーンでは認められるものではない
その他プログラム的改造
・マクロ
〇あてはまるもの
プログラムを組み、一定の入力を必要とせず一定の出力を行えるようにしたもの。
(コントローラーの中にアミーボのような機能を追加することや、自動で一定の動きを行ってくれるようにすること)
〇解説
・競技シーンでは認められるものではない
・賛否あると思うが、トレーニングモードにおけるマクロ使用は許容されてもいいのでは。
備考
〇改定履歴
2021/10/8 (初版)
〇協力いただいた方々(随時追加予定)
LABO”GC”所属メンバー(記事作成全般)
LABO"GC" PAINT LOG
LABO"GC"公式HPが設立されました!
徐々にはてなブログ内容を掲載していくと共にイベント活動情報なども発信していきますので、良ければ本ブログと合わせてご覧下さい!
-以下本文-
どうも!ゲームキューブコントローラーをメインに塗装やってます。ぴこと申します。
私の運営するDiscordグループLABO"GC"にて共有している情報を本ブログに転記していきます。初めてご覧になる方は目次内"初めにお読みください"を確認の上ご利用ください。
※無断転載、無断でのYoutubeをはじめとする動画サイトでの利用を禁止します。
※連絡先(Twitter):@Pcriy
初めに
現状discordのみの運用では世間に周知させるという目的を達成してるとは言いにくい点、初心者~中級者までに技術を伝えるという点で塗装界隈の更なる発展に貢献できると思った点から実践していこうと思った次第です。
転記する内容は以下の通りです。
・ぴこ本人の作品履歴
・ぴこが書いた塗装に関する内容
・他要望があること
ここに投稿されたぴこ本人以外の内容については一切転記するつもりはありません。許可をいただいた内容または要望があれば他のメンバー寄稿内容も転記等告知も含め行っていけたらと思っています。
LABOイベント等告知するツールとしても利用できればと思っているので、今後のイベントにも貢献していくつもりです。
まだ大枠だけ作った状態で荒い部分もございますが、徐々に完成へと近づけていければと思っています。
よろしくお願いします!
BEGIN PAINTING
コントローラー塗装初心者の方に向けた内容を書いていくページです。基本的なことを中心に書いていきます。
まずはここから!分解掃除の手引き
準備するもの
・コントローラー
・Y字ドライバー(画像中央)
・プラスドライバー #0 (画像左)
・ティッシュ(吹ければなんでも○)
①Yネジの取り外し
Y字ドライバーにてネジを6本抜く。定期的に清掃していないと画像が示すポイントが錆び付いている場合があるので注意する。
②取り外し
ネジを抜いたら取り外し。この時、画像の向きで取り外すことで中のボタン等が飛び散ることも無く、基板が下手に外れることがないのでオススメ。
③基板取り外し
まずZボタンを取り外す。結構簡単に取れます。次に基板を取り外しますが、画像2枚目のようにケーブルから取り外します。これをすると簡単に基板を取り外すことができます。
④スティック、ボタン等の取り外し
取り外すとこのような形になっていると思います。白いゴムのような物はフレームの方についていることもありますが、基板についていたらとりあえず剥がし、それに合わせてスティックも外していきます。
外す際、裏のモーターを手で押えながらスティックを外すようにしましょう。
押さえていないとスティックを外そうとして基板を持ち上げた時、固定されていないモーターが基板から落ちてしまうために接続点に物理的な負荷がかかってしまう恐れがあり、断線のリスクがあるので気をつけましょう。画像のように指で押さえておくと良いです。
開けるとこんな感じ。かなり汚れてるのが分かると思います。コンラに不調を感じているのならまずここを綺麗にしましょう。隙間からホコリが入るので悪さをしている場合があります。
続いて、これらもひっくり返して外します。ここはやれば分かります。
⑤L、Rボタン部の取り外し
今度はプラスドライバーを使用します。ここのねじはYでは無いので注意しましょう。先程示した大きさのプラスドライバーであればすんなりと取れます。
黒いパーツを外したらLRを取り外します。画像のように挟むようにして、奥側に倒し込みながら取り出すと取りやすいです。
⑥清掃
ます基板以外のものを綺麗にします。ティッシュだと細かい繊維がボロボロするので、ウェットティッシュが望ましいです。筆者のように手元になければ数滴ティッシュに水を垂らし、本体を極力濡らさぬように拭き取ると綺麗にとれます。
フレームに関して、画像のような箇所に汚れが溜まる確率がかなり高いので、よく拭き取ると綺麗になります。
スティックに関してはくぼみの部分(画像の箇所)が汚れている場合が高いです。操作感に大きく影響するのできちんと清掃しましょう。
LRトリガーも拭きます。LRが効きにくくなってきたと感じたらここに汚れが溜まっていて、引っかかってしまうために効かなくなっていることが多々あります。
LRが壊れたということで引き取ったものが、掃除したら全く問題なかったというケースがあり、勿体ないなあと思うことが多かったのでしっかり拭きましょう。
⑦裏側組み付け
ボタン等全て拭き終わったら組み付け。この時、画像のような順序で組み込みましょう。画像のようにLRの下には基板との接地面が着いているので、窪みにきちんとハマるように組み付けましょう。ミスると大変なことになります。
組み終わったら最初にプラスドライバーで外した部分を再度取り付け。これで裏側は完成です。次に進みます。
⑧表側組み付け
まずスティックを組み付けます。1枚目画像のようにスティックを差し込む部分は凸のようになっており、雄側と雌側が噛み合うようになっています。はめる際に強い力は必要ないので、はまらないと感じたら凸部がきちんと噛み合っているかどうか確認し、慎重に取り付けましょう。
次にボタンもはめていきます。ここも強い力は要らないので、形をよく見て組みましょう。
次に基板との接地面を取り付けていきます。ここは画像を見た方が早く確実だと思うのでよく見て行いましょう。順序は画像の通りです。各部品に穴が空いており、フレームにピタリとハマる箇所があるのでよく見て取り付けましょう。
組み終えたらZボタンと共に基板を取り付けます。先にZボタンを画像のようにつけます。この時必ず画像のように取り付けましょう。
基板の取り付けの際に、先にはめたゴム状のものがズレているときちんとハマらないので注意です。確実に取り付けられたな、と思ったらケーブルを画像のようにはめ込んでいきます。
⑨表裏組み付け
まず基板を見ると画像1枚目にて示している部分が左右にひとつずつ付いていますが、両方必ず一番上になっていることを確認してください。2枚目の部分と合わさるため、1番上にしていないと破損の危険性があります。注意が必要なので慎重にはめ込みます。
前述した内容をふまえてはめ込みます。
この時、きちんと手順通りできていないと画像のように少し浮いた状態になってしまいます。この際は前述した内容をよく見てはめ込みましょう。
その後、ネジを閉めていくのですが、最初は全てのネジを緩く締め(仮締め)、きちんと組み付けられていることを確認しながらネジを強く締めていきます(本締め)。これをするとコントローラーに負荷を与えずに済むので、実践していただきたいと思います。
ネジを締めたら完成です。
皆さんも綺麗なコンラで気持ちよくスマブラを行いましょう。
塗るまでにすること(下処理)
塗装前にやっておくこと記載していきます。
筆者が塗装を行う場合ほとんど中古品を扱うため、中古品をリメイクする前提で話をしていることが多いのですが、新品を塗装する場合も同様の処理を行うことをお勧めしています。
①塗装前の状態チェック
新品であれば確認する必要はないと予想されますが、中古品の場合状態の把握を行ったほうが良いと思います。今回は画像のようなコントローラーにて塗装を行います。
ちなみに全体的に状態は最悪で、中古ショップなどでは到底売ることができないようなものを無償で引き取ったものです。ここまでボロくなったもののほうがリメイクしがいがあると思います。
ねじが錆によって死んでいました。
分解したときにZボタンが折れていたのを確認しました。
コントローラーに挟まる形で維持されていたようです。
②分解~洗浄
分解についてはまずはここから!分解掃除の手引きを参照し分解を行った後塗装を行う部分を水洗いします。
自宅に脱脂用のスプレーや溶剤がない場合、バケツに付け込んだ際に無色の中性食器洗剤で洗えば脱脂作業を兼ねることができます。脱脂作業については後述しますが、塗装に慣れておらずあまり購入品を増やしたくない方は一般的な中性食器洗剤で水洗いを行ってください。
ブラシできっちり汚れを落とします。
③乾燥
十分に乾燥させます。この段階で水分が残っていると後の塗装へ影響するので、きっちり乾燥させましょう。
④下地処理
乾燥させたらやすりで軽く削ります。タミヤのスポンジタイプ600番が最も適していると思います。
タミヤに限る必要はないですが、スポンジタイプのやすりであればコントローラーの隙間や入り組んだ箇所を削りやすいため、ブロックタイプの使用をお勧めします。紙やすりでも問題ありません。
主な目的は塗装対象の表面積を増やす※ことであるため、かなり軽くで問題ありません。色によって見え方が変わり、黒やシルバーであればわかりやすいのですが、軽く粉が出る程度でよいです。
ただ、前述の洗浄で取り切れなかった汚れや目立つ痕等があるのであればこの段階で削ってしまうほうが良いです。この場合、再度粉を拭き取る等のちの塗装に影響が出ないようにする必要があります。
筆者としてはNintendoロゴ等の文字は消したほうが良いと考えていますが、傷がつく恐れもあるので慎重に行ってください。画像ではロゴが消えるまで削りを行っています。
(※)
表面積を増やすメリットは一度に塗料を吹いた時、着色面に触れる量が増える。塗料は材料と触れ合った時必ずその材料に付着する訳では無いので、できるだけ多く触れ合うことで付着する確率を上げるという認識で良い。
※この工程で使用したもの:タミヤ メイクアップ材シリーズ 研磨 No.148 タミヤ研磨スポンジシート 600 (1枚入) プラモデル用工具 87148 タミヤ(TAMIYA)
⑤プラスチックプライマー
先ほど下地処理を行ったため、このスプレーを吹く必要があるのかどうかは一概に言えない気がしていますが、今のところは吹き付けたほうが良いと判断しています。
全体的にまぶすように吹き付けていきます。削り痕が目立ちにくくなる程度まで吹き付けられれば問題ありません。
黒やシルバーといった色であれば吹き付け具合がわかりやすいのですが、白に関しては大変わかりにくいものとなっていますので、慎重に吹き付けを行い、少し艶がでてきた段階で止めるくらいがよいと思います。
※この工程で使用したもの:アサヒペン プラスチック用プライマー 300ML クリヤ アサヒペン(Asahipen)
※画像は別のコントローラーですが、使用したスプレーは同じものです。
⑥下地処理完成
ここまでできれば完璧です。
着色以降は他ページを参照ください!
誰でもわかるスプレー塗装のコツ(着色)
今回はなるべくエアブラシで塗るようなハイクオリティを目指したいので、かなり薄めに吹きます。
グリップ部分の画像1枚目は塗る前、2枚目は1回目の着色後の画像です。これをかなりの回数繰り返します。
全体はこんな感じ。
こんな感じになるまで繰り返します。めっちゃ時間かけて焦らずゆっくりと。
※ エアブラシと違い、中のガスが一定に放出されない場合があり、出始めと出終わりに水滴が飛んでしまう恐れがあります。
スプレーで塗る時はコントローラーの外から塗料を出し始め、過ぎてから止めるよう意識すると良いです。
塗装距離はこのくらい。コントローラーの塗りたい面の角度に合わせて角度は変わっていきますが、この距離を維持します。
紙に吹いた時、花マルのようになっていればOKです。×マークは近すぎて濃くなり過ぎてしまいます。
スプレーの悪い所はこういうダマが放出され易いことです。
スプレーだとこれを補強するのがかなり難しいと思っているので、とりあえず綺麗に落として何とか重ね塗りを繰り返すしかありません。ここで焦ると逆効果です。
何とか塗り終わりました。ダマが分からなくなるまで地道に塗りを重ねると綺麗になります。少しずつ少しずつ丁寧にやりましょう。
適当にマスキングはりはり。
塗りました。前述したように、慎重に時間をかけて塗装しています。今回は薄く塗るためにちょっとだけムラを残してます。この薄さをキープしつつガチガチに塗るにはエアブラシが必須になるのかな?と改めて思いました。
塗ったもの剥がしてみました。ムラを残したおかげでマスキングの境目に段差を作ることなく色分けすることができました。本来であれば薄め液で薄めた緑塗料をムラに吹きたいところですが、スプレー縛りということでムラを直さずこのまま完成させる方がかっこよく見えると判断したのでここまでにしました。
クリアを塗って完成。
painting controller 💃💃💃💃😂
— ぴこ/Pico (@Pcriy) 2020年8月13日
あんまり見ない配色で、シンプルに仕上げてみました💃💃#GCコン塗装 #塗装 #customGCC pic.twitter.com/AoyS8lO03q
塗った後にすること(クリア塗装・後処理)
クリア塗装について
塗った後にすること記載していきます。
基本的に艶出しを行うことを前提に話をしていきます。
①塗装前のホコリ取り
とにかくホコリを取ります。筆者はエアブラシがあるので、空気を吹き付けたりブラシでホコリを除去していきます。
この工程で使用したもの
モデルクリーニングブラシ 静電気防止タイプ 74078 タミヤ(TAMIYA)
http:// https://www.amazon.co.jp/dp/B01LZC0A3Q/ref=cm_sw_r_tw_dp_GVW2CH6Z04H7SE7DYJ12
②クリア塗装(1回目)
使用塗料はウレタンクリアーです。
全体的に薄く塗っていきます。基本的な塗り方は 誰でもわかるスプレー塗装のコツ(着色) と同様です。スプレー系は基本この流れで行うので、クリア時に気を付ける内容はクリアの吹き付けペースと辞め時かと思いますので、画像のようなペースで塗り進めるのが良いと思います。
この工程で使用したもの
SOFT99 ( ソフト99 ) ペイント ボデーペン ウレタンクリアー 08006 [HTRC2.1] ソフト99(Soft99)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0036D9Q6C/ref=cm_sw_r_tw_dp_12J3R2G9C8M19ENBWNPQ
参考に回数と艶の比較ができるよう三段階に分けて画像を示します。
場合によって3回ではなくもっと細かく慎重に塗装するべきところでもあるので、慣れないうちは6回くらいに分けて塗装を行うとより良いものに仕上がると思います。
・一回目
ほぼ塗る前と変わらず、ほとんど艶が出ていないのがわかると思います。
二回目→三回目間で一気に艶が出るので、焦らず慎重に行ってください。
繰り返しますが、一回目で艶を出す必要はありません。
・二回目
少し艶っぽくなってきたかと思います。
少し艶が出てきたところで間を開けることでクリアの垂れや塗りすぎを防ぎます。
また、環境にもよりますが間を開けて作品から目を離すことで作品を冷静に確認できるメリットもあるので、きちんと間をとることが大切です。
・三回目
三回目といっても一気に塗っているわけではないですが、工数としては三回目で完成となります。
二回目→三回目間の艶の出だしが見えるようになると作品の出来栄えがかなり上がります。
最初のうちはクリアを吹く回数を増やし、最終的に画像のような艶が出せることを目標に塗装を行うとよいかと思います。
上手く塗ると、画像のようにあかりに反射して映りこみます。
マスキングを上手くやるコツ
~初めに~
"マスキングが上手い"とは?
"マスキングが上手い"とは、完成した作品が以下の要素が満たされているとき、認識されると考えられます。
要素① 色と色の境界に段差がない
要素② マスキングをした箇所に滲みや色の混ざりがない
要素③ マスキングをして出来上がった模様が崩れていない
これら全てが満たされることで初めて"マスキングが上手い"と認識されるというのはなかなか難しいものであり、難易度が高く感じる方も多いと思いますが、本記事に書いてあることをひとつずつこなしたとき、簡単に全て解決することができます。ポイントごとに細かく説明をしていきますので、参考にしてください。
皆様の塗装をよりよくできれば幸いと思います。
要素① 色と色の境界に段差がない
・境界の段差とは?
そもそも、”色と色の境界の段差”の有無とは、どのようなものなのかわからない方も多いと思いますので、参考画像にて示します。
画像① 悪
画像② 良
比較するとわかりやすいと思いますが、1枚目の画像は色と色の間に不自然な段差があり、光の反射によって段差が光って見えてしまっています。世の中で売り物として出ている製品の多くはこの境界がなく、あたかもその製品そのものが元からそういう柄になっているのではと錯覚するほど綺麗に加工されているものが多いと思います。(純正のGCコンやプロコン等)
この光の反射が起こる起こらないによって圧倒的な見栄えの差が生まれてしまいます。
逆を言えばこの要素を攻略することで純正品レベルまでの完成を生み出すことができるのではないかと思っています。
・境界はなぜ生まれる?
なぜこれが起こるのか。それは”マスキング前後で塗料の厚みが大きく異なっている”からです。
塗料は基本的に吹き付ければ吹き付けるほど厚みを増していきます。色を区切って変えていくということは塗料を前の色を後の色で”覆い隠し”、後の色を発色させるわけですから、当然マスキングで隠している部分よりも後から塗ったもののほうが厚みが大きくなります。
画像③
・境界をなくすにはどうするの?
解決する方法は主に2種類存在しています。
① マスキング前後で厚みが起こらないように薄く着色する
② クリア加工を行うとき、その厚みごとクリアで覆い隠し、クリアを平らにすることで光の反射を均一にする
この2種類は、簡単に言うと”着色を改善する”か、”クリア加工で誤魔化す”かと言い換えることができます。
当然、両方を駆使してより良い作品を作るのがベストな選択ではあるのですが、ここではそれぞれの方法をできるだけ詳しく説明していきます。
①マスキング前後で厚みが起こらないように薄く着色する
薄く着色する、といっても色を薄くするわけではありません。薄く着色するということは”できるだけ少ない吹き付け量で確実に発色させる”ことを示します。
確実な発色を目指すためには、”色の相性の良い組み合わせ”での着色を行う必要があり、これを理解し実践することで確実に薄い着色を実現できます。例外についても触れていきますが、ここでは一旦色相性とそれを理解するために必要な知識を説明していきます。
・塗装における”色相性”とは?
一般的に色の相性というと色と色のデザイン性が良い相性ということを思い浮かべる方も多いと思いますが、塗装における色相性とは隠蔽率または隠蔽力が確保できる相性であると考えています。
隠蔽率とは、塗料が下地の色の差を"覆い隠す"度合(数式を用いて算出)。
隠蔽力とは、塗料が素地の色又は色差を"覆い隠す"能力(見本品を設けて比較する)。
いずれも"覆い隠す"という言葉が登場します。覆い隠すとは、"下の塗料の色を隠しながら、上の塗料を発色させること"と言い換えることができます。
隠蔽率または隠蔽力が確保できている相性とは、発色させやすい相性ということにつながります。発色させやすいということは発色するまでに必要な塗料の総量が少なくすむため、結果的に塗料の厚みが小さいものになります。
続きは後に!
PICO PAINT LOG
筆者が作成した作品を中心に工程を写真で表現していきます。
運営しているDiscordサーバーには全ての作品を投稿していますが、ここではそれぞれ特色のある作品を選び掲載しています。
ほとんど写真のみの掲載ですが、一部作品には解説がついていますので、参考になれば幸いです。
1st-p-ラップ塗装(写真のみ)
塗装ブース実装後初塗装になります。
当時はまだスプレーを使用していたので、複雑なことは行えない状態でした。
雑に塗ってもよく見えるラップ塗装を実施しています。
2nd-メタグロス-2色塗分け(写真のみ)
こちらは2色を塗り分けて塗装しています。
この作品は後々静岡県で行われていた某大会の景品となりました。
3rd-hero-艶消しクリア、裏面木目塗装(写真のみ)
エアブラシ、カッティングマシン初導入作品です。
全体的なクオリティの向上、作業スピードの向上など、スプレー時から大幅に改善できた作品です。
元デザイン
#スマブラSP #SmashBrosSP #NintendoSwitch pic.twitter.com/2ZnPz5khYx
— ぴこ/Pico (@Pcriy) 2019年8月6日
デザイン案
完成✨
完成後、納品会を行いました‼️
たけら、ばうむ、ぴこと納品会!
— Rattsu/ラッツ (@Rattsu_dq) 2020年1月14日
竜神の盾をイメージして作ってもらったけどここまで綺麗に作ってくれるとは… 本当に嬉しい!!
お披露目会は終わったから今から食うぞ!! pic.twitter.com/J9dMvlRJ8y
こちらの工程についてはTwitterにて記載を行っていますので、是非ご覧ください‼️
気が向いたので昔作った勇者の盾(スマブラではエイト)モチーフのコントローラーを作成した際の工程を公開しようと思います。続きはこのツイートにぶら下げていきます💃
— ぴこ/Pico (@Pcriy) 2020年4月23日
みなさんこの自粛期間中暇じゃないですか?🥺
この機会に塗装、やってみませんか? #塗装 #GCコン塗装 pic.twitter.com/iRd8IWtcOI
4th-streetfighter-"剥がし"(写真のみ)
5th-ganmetallic-TAKERA(写真のみ)
6th-metaknight(一部解説有)
たまには解説をつらつらと...参考イラストを考えている時から決めていた今回のコンセプトは以下の通りです。
①グリップ部分を3色にする(初挑戦)
②グリップ部分をグリップ中間から色分けする(初挑戦)
③キャラコンセプトをできるだけ守る
④裏面は飾らずシンプルに
単色塗りの解説は過去に沢山やっているので省きます(ここまでの塗りは過去と同じやり方でやりました。)
意識したこととしてはなるべくグリップ部分以外には色を乗せないようにしました。
色を乗せたくないなら上部にもマスキングすればいいのでは?と思ったそこのあなた!!いいセンスです。しかし、それをしてしまうとマスキングとの境界線で段差が生じてしまう恐れがあり、これから塗る色は隠蔽率が高めなのでマスキングを施すレベルではないと判断しこのままやりました。楽できるし一石二鳥ってやつですね。
クリア吹いて完成!今回は2液ウレタンを採用しました。
メタナイトモチーフの新作、クリアを塗って完成しました💞💞
— ぴこ/Pico (@Pcriy) 2021年1月17日
クリアはまだまだ課題が多いので、これからも頑張っていきたいと思います!
clear finish 😎😎😎😎😎#GCコン塗装 #customGCC #塗装 #メタナイト https://t.co/4JvUFY0bvq pic.twitter.com/BnKXzErwHy
7th-rosalina-(解説有)
工程①( 塗るまでにすること(下処理) を終えた後 )
紺色コンに白サフを塗る。
塗りました
工程②
乾燥時間の間にシートを切る。
工程③ (画像は塗った後ですが、塗る前にやります)
切ったマステを貼る。
工程④
金に塗る。
今回の希釈量は塗料4、薄め液6。メタリック系は粘度が高いので、4:6だと少し濃いかも。容器に貯めて牛乳くらいの粘度まで希釈してから塗ると良し。
粉吹き(1分くらい置く)→粉吹き(1分くらい置く)→粉吹き...を4~5くらいやりました。1時間くらいかかってます。
ちなみに、希釈率が高い時は艶が早く出過ぎてしまい、塗→塗に移る時間を10分以上あけなければならないので、上手くいかない時多い気がします。(そんなに時間取れない中でやるなら上記やり方おすすめします)
柄の部分は別で柄を入れるので程々に吹きます。
工程⑤
黄色に塗る。思いのほか発色が良かったので3回くらい塗り増しして終了。普通に塗るのはなんか面白くなかったので、グリップ先端部に少し金を残すようにしました。
工程⑤-α
剥がしてみたものの、意外と印象が悪く、配色が上手くいっていなかったのでやり直すことに。思いのほか色が明るくなりすぎてしまい、ロゼッタそのものが薄れてしまった。
工程 ⑤-α
取り急ぎ色を剥がすことに。今回は600番の耐水紙やすりで研磨した。溶剤にて塗料を溶かすのが面倒だった(というか、作者の手荒れの原因となりかねなかった)ため、削った後再度サフを吹くことに。
ここに来てサフの重要さを実感してしまった。
工程 ⑤-α
とりあえず白サフでリセット。デザインの変更はないが、金色ベースで再度塗るため、1日間放置する。
当初は黄色を使用していたが、金+シャンパンゴールド(裏地と同色)または銀という組み合わせで塗ることに。
工程 ⑤-α
デザインを確立。当初白だった模様も色をつけてぼやけを無くせるのではないかと見込んでこの配色に。裏面はそのまま。
黄色→白着色時に厚みが出ないよう気をつけていきたい。白→黄色は星マークがつけにくくなりそうだったため不採用へ。サフ塗りっぱなしはやめ、少し厚みを持たせた加工にしてみる。
工程⑥
着色へ。オレンジから入る。2時間くらいほっておいた後マスキングを貼り付ける。ちょっと余分に色を重ねてしまった感じがするので、少し長めに乾燥させる。
工程⑦
貼り付け。毎回微妙に顔が変わる女。
工程⑧
黄色く着色。どうしてもセンターにオレンジが残るので、後日重ね塗りを行う。
今回着色に使用した塗料配分を記す。
・黄色
タミヤフラットイエロー:タミヤホワイト=9:1
・オレンジ
タミヤピュアーオレンジ(そのまま)
工程⑨
塗り重ねた後剥がした。
ここで当初検討していたグリップ部分の白をオレンジに加工する方向へ変更した。発色の不安さと全体的な色の主張を調整するため変更することに決めた。
工程⑩
オレンジを塗って剥がした。センターのオレンジを塗った時から日が空いてしまったため、その時のオレンジの配色を忘れてしまった(というか、下地の色の問題で濃くなりすぎてしまった)ので、色に差が出てしまった。自分で書いた"そのまま"の文字を恨みたい。
グリップはグリーングリーンズの星ブロックイメージしていたが、近からず遠からずの出来になってしまった。
工程⑪
クリア加工。今回はホルツを使ってみた。個人的に使用感の違いはよく分からなかった。若干スプレーの出方がこちらの方が好みかな?と思ったが、艶の出方に関して明確にわかるものはなかった。
重ね塗り回数は6回を超えたあたりから数えていない(多分細かいの入れたら10回くらい)が、過去一慎重にやった。どこまで塗っていいかが本当によく分からないので、見た目が良くなったところで止めた。
完成(以下感想)
完成しました!今回は写真撮るの忘れましたが、クリアを厚く塗ったせいでボタンをはめる穴がクリアで厚くなってしまったためにカッターで削り取る必要がありました。見た目はあまり良くないものになりますが、プレイに支障が出る方が問題なので、ある程度動作確認を行った後納品します。
これは余談ですが、私の動作確認の基準を記します。
コンラ
・基板は基本スマforコン(白)
・スティックは使ったフレームによって変える(初~後は初~後スティックを使う等)
確認方法(キャラはピーチ)
・J浮遊キャンセルをミスせず行えるか
・トレモでカブ投げ即死の可否(0%下強始動)
・カブトレインの可否
上記で確認を行えば全てのボタンとスティックを使うのでオススメ(?)です。納品時の動作確認根拠としては十分かと思います。リュウケン等コマンドキャラもかなり推奨できます。
Painting controller ⭐⭐
— ぴこ/Pico (@Pcriy) 2021年3月14日
ロゼッタモチーフのコントローラーを塗って納品しました😌😌
可愛く作れて良かった😍😍
Rosalina controller 😎😎 very cute 💞💞#GCコン塗装 #CustomGCC #塗装 #ロゼッタ #Rosalina https://t.co/tCNlSP9lpz pic.twitter.com/ItYGxeYAFR
8th-こんてすと-夏(写真のみ)
9th-りぷぶら(写真のみ)
10th-furoshiki-bule(写真のみ)
11th-pokemon-reddish-brown(写真のみ)
PICO PAINT LOG(challenge)
筆者が今まで行ってこなかった塗装に挑戦し、新たな扉を開くための作品を投稿します。不慣れであるために失敗をする場面もありますが、失敗した場合も失敗例として共有できれば良いと考えています。
ex-Aegislash-4colors (色違いギルガルド GCコントローラー)
こんにちは。
今回はお盆にGCコン写真家が来るということで作成が決まった色違いギルガルドをイメージしたコントローラーとなります。初めてひとつのコントローラーに4色を入れることとなったため、失敗を恐れず取り組んでいきます。
①デザインの決定
とりあえず、ギルガルドのパーツを分解し、どうにかGCコンに落とせるよう、大まかなデザインを作成してもらいました。これにそってカッティングマシンに線画を読み込ませてカットしていきます。
これが
こう(神)
そしてカット
②下処理1(足つけ)
カット後、下処理を行っていきます(参考:塗るまでにすること(下処理) )
足つけの後脱脂を行います。プラスチック用プライマー※を吹いて15分放置します。
※この工程で使用したもの:アサヒペン プラスチック用プライマー 300ML クリヤ アサヒペン(Asahipen)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0013L0WL2/ref=cm_sw_r_tw_dp_T3ZK328W0KS74ENVGNGH
③下処理2(グレーサフ)
下処理の2段階目としてグレーサフ※を吹きます。今回はボデーペンを使用し、表部(画像)、裏面の両方に吹いています。
吹き付け方については 誰でもわかるスプレー塗装のコツ(着色) のページにて解説した通りに行ってます。下地であっても着色には変わりないですから、抜けがないよう行っています。
※この工程で使用したもの:SOFT99 ( ソフト99 ) ペイント ボデーペン プラサフ 08003 [HTRC2.1] B-34 ソフト99(Soft99)
https://www.amazon.co.jp/dp/B00363P6T8/ref=cm_sw_r_tw_dp_QR9S8KZT2AFCWRP909XW
④下処理3(下地色つけ(表:ゴールド、裏:メタリックレッド))
いよいよ色を入れます。
こちらの工程についても基本の理論は 誰でも解るスプレー塗装のコツ にのっとっています。
使用した塗料はタミヤのチタンゴールド、ピュワーメタリックレッドです。
⑤マスキング貼り
まず、マスキング及び塗装全体の流れを記載します。
・センター部分、盾の部分、グリップ先端は金色だが、最後に白の縦線を入れるために縦線を別のマスキングで覆う。
・センター目の横に三角の模様、盾部分のボタンとボタンの間に模様を入れる。色は紫でグリップと同じ色。
・グリップ部分の根元は紫(紫の模様と同時に塗装)
・他の部分へはガンメタリックを入れるため、紫を塗った段階でマスキングを行い、全体を塗装。
・最後に真ん中以外を剥がし、目の部分のみを白く塗装。
大まかにはこの通りに進めていきます。途中のミスや変更を想定しながら慎重に進めます。
ここではまず、金色となる部分を覆っていきます。
⑥紫塗装、再マスキング貼り
次の工程で塗装する色の発色が容易なことから、全体を塗る必要はないと判断し部分的に塗装を行いました。
ピュワーレット、ピュワーブルーを4:6くらいの比率で混合し、牛乳くらいの粘度になるまで薄めて塗装しています。今回は下地が金であること、ギルガルドの発色に寄せることを考慮し、青を多めにして色を作っています。
塗り終わったら要所にマスキングを行い、ガンメタリックの塗装に移ります。
著者は色をかなり薄く吹いていますが、マスキングを重ねるときの塗装→塗装間は1日以上放置しています。一日にまとめてやると疲れて精度が落ちるので、工程ごとに日を変えていることが多いです。
⑦ガンメタ塗装
マスキング後、全体的に塗っていきます。今回はタミヤのガンメタリックに少しブラックを混ぜ、できるだけギルガルドに色を寄せています。
⑧マスキング剥がし→白線塗り
ここで一旦全て剥がし、センターの部分以外を全てマスキングやビニールで覆います。
ここでは白の部分が他の色に行かないよう、かなり気をつけながら塗装をしています。オーバーなくらいマスキングを施し、他の部分を守ります。
薄く薄くを繰り返し、塗り切りました。
⑨マスキング剥がし(2回目)
1度全て剥がして状態を確認します。思ってたより綺麗に塗れて良かったと思います。白線も思いのほか綺麗に塗れたため、このまま仕上げへと移ります。
⑩クリア塗装
クリア塗装を行います。
主な手順は ウレタン)塗った後にすること に記載の通りです。今回はそこそこ上手くいったので、特に手を加えず塗り終わった段階で終了しました。
完成!!!
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Painting controller 🤣🤣
— ぴこ/Pico (@Pcriy) 2021年8月12日
色違いギルガルドをモチーフに塗装しました‼️特徴を残しつつ、質感を大切にしながら作ることができました‼️
Different color Aegislash 🥰#ポケモン #Aegislash #GCコン#GCコン塗装#SSBU #CustomGCC
Photo: @Baum623A
Design: @aimermermer pic.twitter.com/40WDXNcS2M
ex-procon-nargacuga(ナルガクルガ Proコントローラー)
こんにちは。
今回はモンハンライズ発売を機にナルガモチーフのコントローラーを作成しようと思い作成しました。時期が重なり#ControllerCustomContestに投稿する形でお披露目となりました。(以下に企画ツイート貼っておきます)
なるべく細かく手順を書いていくつもりですので、参考になれば幸いです。
自慢のコントローラーで競い合おう!
— 6/16htsm【GreenEnergyMan|R2Gスタッフ】 (@energy_energy_m) 2021年5月1日
コントローラーカスタムコンテスト開催!
コントローラー塗装窓「LABO"GC"」全面協力!#controllercustomcontest を付けて応募しよう!
募集期間:5/1~7/31
応募方法や各賞は画像をご確認ください!
たくさんの応募お待ちしております! pic.twitter.com/c6EIfs8xjF
①デザインの決定
とりあえずナルガクルガを線画にしてもらい、大まかなデザインを作成してもらいました。これにそってカッティングマシンに線画を読み込ませてカットしていきます。
②マスキングのカット
プログラムに読み込ませた後、手作業で補正していきます。塗装する際に切り分けたい部分や細かな図形を削除し、塗装の実現できる範囲まで簡略化する目的があります。
あまりにも細かい線やパーツはこの段階で削除するとすっきりとした仕上がりになると思っています。
③下処理1(足つけ)
下処理を行っていきます(参考:塗るまでにすること(下処理))
1000番の耐水ペーパーで足つけの後脱脂を行います。画像は加工前ですが、Switchの模様が消えるまで削りました。その後、プラスチック用プライマー※を吹いて15分放置します。
※この工程で使用したもの:アサヒペン プラスチック用プライマー 300ML クリヤ アサヒペン(Asahipen)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0013L0WL2/ref=cm_sw_r_tw_dp_T3ZK328W0KS74ENVGNGH
④下処理2(グレーサフ)
下処理の2段階目としてグレーサフ※を吹きます。今回はボデーペンを使用し、表部(画像)、裏面(後に記載のあるシルバー塗装にて示す画像)の両方に吹いています。
グレーサフを塗った理由は以下になります。
・塗装面の均一化
・模様は銀色であり、黒の状態では狙った発色にならないため
白でも良いかなと思いましたが、明るくなりすぎると雰囲気が変わってしまうので少し色を落としてグレーを選択した形です。ぶっちゃけ白でもよかったと思います。
黒は暗くなりすぎるかなと思うので、白またはグレーを選択すると後に楽かなと思います。
吹き付け方については誰でもわかるスプレー塗装のコツ(着色)のページにて解説した通りに行ってます。下地であっても着色には変わりないですから、抜かりなく行います。
※この工程で使用したもの:SOFT99 ( ソフト99 ) ペイント ボデーペン プラサフ 08003 [HTRC2.1] B-34 ソフト99(Soft99)
https://www.amazon.co.jp/dp/B00363P6T8/ref=cm_sw_r_tw_dp_QR9S8KZT2AFCWRP909XW
⑤下処理3(下地色つけ(シルバー))
先程の画像と対して変わらないように見えますが、実際にはもう少し金属光沢に近いような光沢があり、シルバーらしい発色をしています。
こちらの工程についても基本の理論は誰でもわかるスプレー塗装のコツ(着色)にのっとっています。
使用した塗料はタミヤのシルバーです。
⑥マスキング貼り
マスキングをカットした後、余分な部分をはがします。
その後、転写シートにて貼り付けを行うのですが、今回はシルバー部、赤部と分けて塗装を行うため、先にシルバー部のみ貼り付けを行います。
かなり細かいパーツが多いので慎重に貼りました。ここであまりに細かなパーツを削除し、簡略化をしています。
貼り付けるときの考え方は以下の通りです。
・ナルガクルガとして最低限成り立つところまでパーツを消す
・細かすぎて貼り付けられないものは消す(貼り付けない)
・貼り付きにくい部分は無理せずあきらめる
・赤部の貼り付けを行うときに迷わないよう、ある程度ガイド的な役割ができるよう目印をつける
特に無理しないという気持ちは大切です。作品そのものの難易度を下げることで完成度を上げることができます。
⑦下地色つけ(赤)
目の部分を赤く塗ります。
目の部分はしっかり発色するように塗りますが、塗りすぎると厚みがででしまうので見極めながら塗っていきます。
一回当たりに吹きつける量は画像くらいがいい気がします。これより慎重でもいいかなと思いますが、その辺はお好みで。
複数色塗るときのコツですが、とにかくマスキングの剥がれ具合を確認しながら塗るとミスが減ります。
塗り具合4:マスキングの状態6
このくらいの意識配分で作業を進めるとよくなる気がします。
使用塗料はタミヤのレッドです。
⑧赤部マスキング貼りつけ
前述したガイドに沿って貼り付けます。
ここの精度はどれだけデザインそのものに仕込みを入れられたかによると思いますので、ミスがないように慎重に貼り付けます。
⑨メイン着色
メインカラーのコンセプトは"ナルガクルガのような青黒さ"を目指し色を調合しました。結構時間かけましたが、長くなるので結論だけ記載します。
・配合比率:黒9:青1
この比率であの青黒さが出る気がします。写真ではわかりにくいと思いますが、現物は結構青が目立ち、かつ黒の発色が強いような形になりました。
着色手順は前述しているので省きますが、赤を吹いているのでいつもより多く重ね塗りを行いました。
⑨マスキング剥がし
マスキングを剝がしました。
結構完璧に近い塗装ができたと思います。
剥がすときに注意することは特になく、ただただ慎重に祈りを捧げながら剥がしていく他にやることはないです。祈りましょう。
⑪クリア塗装
クリア塗装を行います。今回は艶消しを行っていくという手もあったのですが、耐久性や実際のクリア塗装を行った状態を見て艶有りのままにしました。
写真では見えにくい部分ではありますが、クリアによって少し色が明るく見えるようになった影響か、コントローラー下部に少しシルバーが残っています。結果的に光の反射によって見えたり見えなかったりとグラデーションのような表現ができています。色に深さを出すことができるので、特に修正せずこのままとしました。
⑫完成✨
乾燥させ、組み上げを行って完成です。
⑬感想
完成した感想ですが、めちゃめちゃうまくいった塗装かと思います。正直これを超える作品を作るにはまた新たな試みが必要となるのではないかと思います。しかし、課題はまだまだ残っている作品でもあります。簡潔に以下に記します。
・クリア塗装に課題が残った
→もう少し艶出しができるのでは?と思うところが多々あります。現在のベストとはいえ、もう少し改善できるのではないかなと思いってます。
・艶消しのほうがカッコよかったのでは?
→めちゃくちゃ否めないです。めちゃくちゃこだわって作ったものの、あくまでそれは筆者の中に存在するこだわりであって、世間的な評価と比例するものではないのではないかと感じています。
製品として世に出回っているのは艶消しであるし、本当に製品に寄せて純正か!?と世間を騙せるような作品も作ってみたいなと思いました。次も頑張ります。
良ければ#controllercustomcontestの作品を見ていただき、リアクションしていただければ幸いです。
では!!(2021/6/15 更新)